[東京 6日 ロイター] – 6日午前の東京株式市場で日産自動車(7201.T)
, opens new tab株は急騰し、一時約6%高の410円に上昇した。前日にホンダ(7267.T)
, opens new tabとの経営統合協議を白紙に戻すとの観測報道が伝わって売りが強まり、後場終盤から売買停止となっていた。前日の売買停止前は4%超安。
ホンダとの統合協議では、統合比率で不利になりかねないとの警戒感が株価の重しになっていたとして「協議が白紙なら重しが取れる。売りたい投資家はひとまず前日に売ったとみられ、売り方による買い戻しがあるようだ」(別の国内証券のアナリスト)との見方が聞かれる。
「単独での経営再建には不透明感がつきまとう」(同)との見方は根強く、買いが一巡した後は上げ幅を縮小したが、プラスは維持しており3%高付近でもみ合っている。昨年末に台湾の鴻海精密工業(2317.TW)
, opens new tabが日産自株の取得に関心を持っていると伝わったことを踏まえた思惑も一部でぶり返しているとの見方もある。
一方、ホンダ株は一時4%超安の1432円に下落した。利益確定売りが上値を抑えている。前日は同報道を受けて買いが強まり、8%超高で取引を終えており「やや、はやし過ぎた面がある」(同)との声がある。
ロイターの報道によると、日産自は5日午後に開いた取締役会で、ホンダとの経営統合協議を白紙に戻す方針を確認した。事情を知る関係者が明らかにした。正式には決定していない。対等な関係を主張していた日産は、ホンダから子会社化案を打診され社内で反発が強まっていた。
関係者2人によると、日産の内田誠、ホンダの三部敏宏両社長は6日に面会する もっと見る 。
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